高原環境財団「ヒートアイランド対策に関する助成金」に採択されました

〜都市に開かれた、自然共生と環境学習の場づくり〜


このたび、「江坂ひととき 里山ガーデン〜都市に開かれた、自然共生と環境学習の場づくり〜」が
公益財団法人 高原環境財団「ヒートアイランド対策に関する助成金(2025年度)」 に採択されました。


■ 助成金の概要

高原環境財団が実施する「ヒートアイランド対策に関する助成金」は、
都市部での緑化や環境改善を通じて、地球温暖化やヒートアイランド現象の緩和を図る取り組みを支援する制度です。
屋上や壁面、空地などにおける緑化を推進し、環境負荷の低減と地域の快適な環境づくりを目的としています。


■ 採択された事業の内容

事業名: 江坂ひととき里山ガーデン
実施主体: 株式会社イー・コンザル(江坂ひとときガーデンチーム)
実施場所: 大阪府吹田市江坂町2丁目2−15
事業期間: 2025年7月〜2026年3月


■ 実施計画の概要

本事業は「里山とまちなかをつなぐ」をコンセプトに、都市の中で自然と人との関わりを再構築する地域緑化プロジェクトです。

これまでに整備した北庭・西庭に続き、2025年度は東庭の芝生広場(約270㎡)を対象に、地盤改良と芝生・草花の植栽を行い、子どもや生きものが集う“原っぱ”を創出します。

  • 土壌改良:浄水スラッジやセラミック活性炭を活用し、保水性・通気性を高める環境に整備
  • 芝生と植栽:蝶を呼ぶ宿根草や蜜源植物を中心に、エノキなどの在来種を植栽
  • 木製フェンス設置:国産木材を使用し、安全性と景観に配慮したデザイン
  • 水辺エリア整備:ビオトープ周辺(約90㎡)に北摂地域の在来植物を植生
  • 環境教育との連携:近隣の保育園・小学校・中学校・大学・地域住民らが参加し、
    土づくり・植栽・水やり・観察などを通して、自然と関わる学びの場を展開

このプロジェクトは、都市におけるヒートアイランド対策としての実践だけでなく、地域の人々が関わり、学び合う「まちの緑」の新しいあり方を示す取り組みです。

子どもたちと育てる“学びの庭”

このプロジェクトのもう一つの柱は、「学びと参加」です。
保育園児から中学生・大学生まで、多世代が協働して土づくりや植栽・水やりを体験し、小学校の総合学習では「ヒートアイランド」「生物多様性」「水と環境」などをテーマに授業を展開します。
子どもたちが身近な自然を通して、環境への理解と関心を深めていく機会をつくります。


■ 今後の展開

2026年度以降は、地域の教育機関や里山地域(能勢町など)との連携をさらに深め、「都市と里山をつなぐ持続的な学びの場」として発展させていく予定です。
堆肥づくりや雨水利用、在来種の苗育成などを通じて、地域循環型の緑化と環境教育を実践していきます。

江坂のまちなかで、自然と人とが共に育つ“ひとときの原っぱ”を、これからも地域とともに育てていきたいです!



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