江坂ひとときの建物を建てるにあたって、吹田市・能勢町・大阪府森林組合・株式会社E-konzal・株式会社能勢豊能まちづくりの5者で「建築物等木材利用促進協定」を結びました(2023年12月1日)。この協定は「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」に基づくものです。


背景
吹田市と能勢町は、これまで「フレンドシップ協定」に基づき、能勢の木材を活用した取り組みを重ねてきました。吹田市の方針(「吹田市木材利用基本方針」)としても、能勢の森林資源を積極的に活用し、循環型のまちづくりを進めることが掲げられています。
江坂ひとときの建物も、能勢・豊能産の木材を用いたゼロカーボンを意識した拠点として整備されており、今回の協定はその理念をさらに発展させるものです。
各団体の役割
株式会社イー・コンザル
吹田市内にSDGsとの関連が深い快適な生活空間を創出するとともに、能勢及び周辺の里山地域における森林健全化、CO2吸収量増加に寄与することを目指して取組を行います。具体的には、能勢町産材(広葉樹を含む)を活用した木造コミュニティスペースの設計・建設、非常時における周辺住民へのエネルギー(薪・電気)等の供給などを行います。
株式会社能勢・豊能まちづくり
木材、エネルギーといった里山資源を街で利用するための仕組みづくりを通じて街と里の連携を通じた持続可能な社会づくりに貢献することを目指します。具体的には木材等の里山資源を活用した吹田市民と能勢町民の交流イベントの実施や・薪等の木材資源の製造・仕入・販売を行います。
大阪府森林組合
能勢町産材の建設利用に向けた技術的助言・専門家の紹介、能勢町産材の供給・薪の販売などを通じた支援を行います。
吹田市・能勢町
優良事例として、地域内外に積極的に広報するとともに、関連補助事業等の情報提供及び導入などを通じた支援を行います。
協定の意義
この協定によって、森林資源の持続可能な利用木材を通じた地域間交流の促進、ゼロカーボンを見据えた拠点づくりが、一体となって進められます。行政と森林組合と民間企業の力を結集し、江坂ひとときはこれからも、能勢の森と吹田のまちなかをつなぐ場所として、木材やエネルギーを媒介に新しい地域循環のモデルを発信していきます。
