瀬口和矩 Kazunori Seguchi

江坂ひととき ガーデンプロジェクトリーダー

環境団体bioa 代表/ビオトープ・生物多様性専門家、環境教育家
通称:せぐちん

ひとときでは、芝張りイベントからスタートし、里山ガーデン構想で緑の環境プラン大賞を受賞。30年にも及ぶビオトープづくりの経験をいかして、ひととき里山ガーデンを地域の人と一緒につくりあげてきました。

ガーデンプロジェクトにとってなくてはならない頼れるリーダーです。

プロジェクトに関わったきかっかけは?

私はビオトープを活用した環境教育、里とまちをつなぐ活動をしており、環境関連の会合で江坂ひとときプロジェクトのことを知りました。

2023年10月に行われた、当時は更地だった芝生広場に地域の方が集まって芝をはるイベントに参加したところ、プロジェクトリーダーの梨恵さんに捕獲されて,。m(笑)、ひとときの庭づくりのお手伝いをするようになりました。

ビオトープについて教えてください

ビオトープとは、生きものが生息する場所、そして生きものが生息するために保全・再生・創造された場所のことを言います。ドイツ語の「Bio(ビオ)」と「Tope(トープ)」を組み合わせた言葉で「生きもののすみか」という意味です。

私はひとときのガーデンプロジェクトを担当し、全長40mのビオトープを中心とした里山ガーデンを皆さんと一緒につくりました。たくさんの子ども達と一緒に、ひとときらしいガーデンができていく過程も楽しみ、つくり上げることができて、とても嬉しかったです。

ひとときのビオトープ構想は?

ビオトープは都市開発などで失われた自然や生態系の再生と創出、子どもたちへの環境教育を通してまちづくりにつなげる重要な役割を担う場所であり、生物多様性は衣食住など人間生活すべてを支えています。そのこともみなさんと共有しながら進めたいと考えています。

ひとときのビオトープには、池やせせらぎをつくり、吹田に自生しているメダカや絶滅危惧種の水生植物、吹田くわいなどを移入し、吹田にもともとある自然環境をつくりました。

近隣の小中学校との取組みで、環境の大切さを共有する学びの場として、これからさらに活用してもらえたら嬉しいですね。

地域のみなさんへメッセージを。

季節が巡るごとにガーデンの様子も変わっていきます。

江坂という街なかで、この広さでの庭造りができるのは、ひとときならでは。「みんなのにわぶ」は自然や植物に興味のある方なら、どなたでも参加していただけます。

ぜひひととき里山ガーデンに関わっていただき、子どもたちに残したい未来を一緒につくっていきましょう。とても貴重な経験を積んでいただけることと思います。

たくさんの仲間ができることも、とても楽しみにしています!

これまでの経歴

  • bioa(ビオア):30年にわたり、個人宅の庭から公共施設、教育機関まで、様々な場所でビオトープの設計・施工・管理を手掛けています。その土地固有の生態系を尊重し、持続可能な自然環境を創出することを目指しています。
  • ビオトープ創出・育成・管理: 小川、池、湿地、在来植物の植栽などを組み合わせ、多様な生物が生息できる空間をつくり出します。単に自然を模倣するだけでなく、その地域の気候や土壌に適した生物を選定し、生態系のバランスが取れたビオトープを実現しています。
  • 生物多様性保全: 地域固有の生物種の保護と育成に力を入れ、絶滅危惧種の保全にも貢献しています。ビオトープを通して、都市部においても生物多様性の重要性を啓発しています。
  • 環境教育: 小学校や幼稚園、地域コミュニティ向けに、ビオトープを活用した環境教育プログラムを提供しています。子どもたちが実際に土や水、生き物に触れ合うことで、自然への理解と関心を深める機会を創出しています。
  • 講演・コンサルティング: ビオトープや生物多様性に関する講演活動や、企業・自治体向けのコンサルティングも行い、環境保全への意識向上と具体的な取り組みを支援しています。

せぐちんの想い

「身近な自然に触れ、生き物の営みを感じることが、環境を大切にする心を育む第一歩である」という考えを基盤に活動しています。ビオトープを通じて、自然と人間が共生できる持続可能な社会の実現を目指し、そのための実践と教育に情熱を注いでいます。

地域に密着した活動を展開し、多くの人々に自然の恵みと大切さを伝えています。

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