江坂ひととき 木工プロジェクトメンバー
ひととき工作所クリエイター/みんなのにわぶメンバー
ひとときの日々の営みに欠かせないスペシャル用務員さん的役割
1953年大阪生まれ。「共学・協働・共楽の場づくり・関係づくり」のワークショップデザインとファシリテーションのスペシャリスト。
学校教育や社会教育の場、企業における従業員教育や地域創生・コミュニティーづくりなどの場で、「体験学習法」をベースにした「学びのプロセス」を重視する「ワークショップ」を多数デザイン・ファシリテートしてきました。
また、アドベンチャー教育の手法を用いた「チームビルディング」、「自然体験活動」、イルカを用いた「動物介在活動」などを心理臨床の領域に導入するための研究開発と臨床実践及び人材育成に関わってきました。
日本酒とナチュラルワインが好き。写真、木削り・木磨きなどが趣味。
江坂ひとときプロジェクトに関わったきっかけ
2019年に帝塚山大学を定年退職後、ご縁があり江坂町の平野ファームで週3回ボランティアをしています。平野ファームは、都市化が進む吹田市で唯一、地植え・無農薬にこだわり、旬の滋味豊かな野菜を生産販売する本格農家です。当主の平野紘一さんは、大阪伝統野菜「吹田慈姑」の保存や食育活動にも尽力し、農業体験を通じて地域に大きく貢献されています。
ちょうど同じ頃、私は能勢町の「冒険の森」に教育・研修担当の取締役として関わることになり、その活動を通じて株式会社能勢・豊能まちづくりやE-konzalの取り組みに触れる機会を得ました。そのなかで榎原さんが温めていた「江坂ひとときプロジェクト」の構想を知り、江坂と能勢を行き来している自分だからこそ、平野さんと榎原さんをつなげることで面白い展開が生まれるのではないかと考えました。そして実際にお二人の面談の場を設けたのです。
さらに不思議な巡り合わせがありました。以前から「ガイアシンフォニー」という映画で取り上げられ関心を持っていた植物学者・野澤重雄さん――「1株のトマトに1万個の実を実らせた」研究で知られる方――を調べ直していた矢先、そのお孫さんにあたる尾池(野澤)梨恵さんが、まさに江坂ひとときプロジェクトのマネージャーとして同席されていたのです。この偶然の出会いに運命的なものを感じ、私自身も自然と江坂ひとときプロジェクトに関わることになりました。
江坂ひとときに期待していることやりたいこと
レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』には、大人が子どもと共に自然の喜びや神秘を再発見し、感動を分かち合うことの大切さが書かれています。たとえ知識がなくても、子どもと一緒に自然を探検することで大人自身の感性も磨かれ、眠っていた感覚が呼び覚まされるのです。
私たちが目にしていながら見過ごしている美しさに気づくためには、「もしこれが一度きりの出会いなら?」と問いかけてみることが大切だと説かれています。
江坂ひとときが、街の中にありながらそんな気づきや感性を育む場所になればと思います。人々がそれぞれの感性や特技を持ち寄り、お互いを磨き合える工房のような場に。特に若いお母さんやお父さんが子どもと共に「センス・オブ・ワンダー」を育み、眠っている才能を引き出せるような、心地よい居場所となることを願っています。
学歴・職歴・社会的活動など
- 関西学院大学大学院博士課程単位取得満期退学。
- 金岡中央病院臨床心理室、日本電信電話公社(NTT)大阪中央健康管理所心療内科、為永病院心理室、金蘭短期大学、帝塚山大学心理学部・大学院心理科学研究科等で勤務。現在、株式会社E-GAO取締役。
- ・中央労働災害防止協会メンタルヘルス指針基礎研修講師及びメンタルヘルス指針推進モデル事業場指導専門家
- ・文部科学省環境教育担当教員講習会講師
- ・国立赤城青少年交流の家青少年自立支援者のための研究交流フォーラム実行委員
- ・University of Victoria School of Child and Youth Care 滞在研究員、
- ・奈良県農林部奈良の木ブランド課「奈良らしい森林ツーリズム」検討委員
- ・奈良県地域振興部「コミュニティナース養成講座」講師
- ・阪急阪神ホールディングス社内カウンセリングルーム相談員
- ・株式会社冒険の森取締役
- など歴任
